グルテンフリーの食生活をする
グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれているタンパク質の1種です。グルテンフリーとは、グルテンを含む食事を摂らないことです。元々はセリアック病、グルテン不耐症、グルテン過敏症などの食事療法ですが、エリカ・アンギャル、ミランダ・カー、ノバク・ジョコビッチなどの有名人が、グルテンフリーを取り入れたことで注目を浴びています。
グルテンが含まれている食品は、パン、パスタ、ピザ、うどん、カレー、お好み焼き、餃子、天ぷらの衣、ケーキ、焼き菓子など私達の周りに多く存在しています。それ以外にも醤油などの調味料も含まれています。また、ビールなどの飲み物にもグルテンが含まれています。
グルテンフリーの食生活で体が健康になる
グルテン不耐症、グルテン過敏症、そしてより深刻な病気であるセリアック病の人は、グルテンタンパク質を消化酵素で分解できないためベプチドが残留します。このペプチドによって小腸内の内壁に炎症が起こり、それが原因でガスが溜まり、膨満感、便秘、下痢などの症状がでてきます。また、小腸から栄養が吸収できなくなるため、栄養失調、貧血、神経障害などが発生します。
上記のような症状がある人は、グルテンフリーの食生活をすることで、腸の状態を健全に保つことができるようになり、健康的な生活が送れるようになるでしょう。
効率的にダイエットする
グルテンは、グルアジンとグルテニンに水を加えて生成されますが、グルアジンには中毒性があり、食べれば食べるほど、脳が小麦グルテンをさらに欲しがります。これが小麦食に依存して過食になる要因です。
また、太る最大の要因は、血糖値を急上昇させることです。小麦にはアミロペクチンA というでんぷん質が含まれていますが、このアミロペクチンA が血糖値を急上昇させる原因です。その影響は砂糖より大きいと言われています。
アミロペクチンA は、唾液中のアミラーゼという酵素によって、効率的にブドウ糖に分解されて、血液に吸収されます。そのため急激に血糖値を上げることになります。
急激に上昇した血糖値は、インスリンの分泌により急下降しますが、血糖値が下がりすぎると、今度は血糖値を上げるという、血糖値の上昇と下降を繰り返します。このように高血糖の状態が何度も生じたり、長い間続いたりすることで、脂肪が蓄積されていきます。
Dr.ウイリアム・デイビスは「全粒粉パンのほうがスクロースを持つ食品より血糖値を上げます」と「小麦は食べるな!」の中で言っています。1981年にトロント大学の研究によって血糖インデックス(GI )という概念が提唱されました。GIとは炭水化物の血糖値への影響を数値で表した指標です。血糖インデックスが高いほど、その食品は血糖値を上げることにあります。
研究では、精白パンの GI は69、全粒粉パンの GI は72、スクロース(砂糖)は 59 です。つまり、パンはスクロース(砂糖)よりも GI が高いのです。つまりスクロース(砂糖)よりも血糖値を上げる食品であるわけです。
小麦摂取によるブドウ糖ーインスリンー脂肪の連鎖が、体重増加の要因であるのであれば、小麦を断つことでカロリー摂取量も減り、イライラすることもなく、効率的にダイエットすることができます。